夫の仕事によっては大量のお歳暮が届く場合があります。
その場合は夫だけでは手が回らないので妻である奥様が代筆する場合が多々あります。
とはいえ妻として代筆する場合には色々と注意点がありますので、この記事ではお歳暮のお礼状を妻が代筆する際の注意点と書き方や、例文をご紹介しますので、是非参考にして頂ければと思います。
目次
お歳暮のお礼状を妻が代筆する際のマナーとは?
忙しい旦那様に頼まれてお歳暮のお礼状を頼まれたけどどうしよという奥様や、忙しいから妻に代筆をお願いしようと考えている旦那様は世間でも大勢います。
夫の代わりに妻がお礼状の代筆するのは多くの方がやっていることなので何も問題はないのですが、一応ルール的なものが存在します。
本人が書いた方が良い間柄は?
全てのお礼状を妻が代筆すると失礼に当たる場合があります。
それはビジネス関係で、特に上司や重要な取引先などは本人がお礼状を書くのが原則です。
しかし、妻と面識があり、かつ親しい間柄であれば上司も代筆OKです。
取引先に関しても非常に親しい間柄ならばOKですが、それでも重要な取引先の場合は自分でお礼状を書くことをおすすめします。
基本的に代筆しても失礼でないケースは親族・友人・同僚・非常に親しい取引先・妻と面識のあり親しい上司などです。
上記のリストに当てはめて妻が代筆しても良い相手か自分が書いた方が良いか判断して下さいね。
事前に役割分担を決定する
お歳暮の数が少なければよいのですが、夫の職種によればお歳暮が100個くらい贈られてくるケースもあります。
そうなるとお礼状の送り忘れが発生しますので、お礼状を代筆する上で注意すべき点として事前に代筆する相手をしっかりと決めておくことが大切です。
よくあるのが、Aさんのお礼状は妻が代筆したと思っていたけど、妻は夫が書くと思っていたという双方の勘違いからお礼状を送れ忘れたというケースです。
これを避けるにはお歳暮とお礼状リストを事前に作成した上で、妻と相談して役割分担を明確にしておくことが大切です。
我が家では実際に送り忘れたケースがあったので、この様なリストを作成して役割分担してお礼状を送付しています。
基本的にお中元が来る場合はお歳暮も来るケースが多いので、それを元にして事前にリストを作成しておくと便利ですよ!
間柄と交友度などを妻と共有した上で役割分担すると、より自分が直接お礼状を書くべき相手なのか否かが明確になるのでおすすめです。
必ず手書きにする
代筆する場合、お礼状は必ず手書きで書きましょう。
パソコンでやるのであれば妻が代筆する必要もなく簡単に出来ますが、手書きの方がより感謝の気持ちは伝わります。
またハガキで返信するのではなく、封書で送るとより丁寧な印象を与えることが出来ます。
友人や親族ならばハガキでも良いでしょうが、ビジネス関係ならば封書で送る様にしましょうね。
お礼状の返信期間
お礼状を代筆する場合は必ずお歳暮を受け取ってから遅くとも3日以内に送ることが原則です。
遅すぎると相手に失礼ですので、予め●●さんにはこの様な内容のお礼状を書こう!と準備しておき、翌日には返信するのが理想です。
お歳暮のお礼状を妻が代筆する際の書き方とは
代筆する場合のお礼状は以下の項目で構成します。
とはいえ通常送るお礼状と同じ構成です。
①季節の挨拶
②お歳暮に対して感謝の言葉
③相手の健康や体調を気遣う言葉
④結びの一言
⑤日付と差出人名
ただし、②のお歳暮に対しての感謝の言葉では
「夫が喜んでいました」や「いつも夫がお世話になっています」といった妻の立場としての内容を盛り込むのがベストです。
②の例文について以下にまとめました
さて、この度はご丁寧にお心遣いを頂戴いたしまして恐縮しております
夫は◯◯が好物ですので大変喜んでおります
さて、この度は結構なお歳暮の品をご恵贈賜わり誠にありがとうございました
いつも夫がお世話になっておりますのにこのようなご配慮をいただき大変恐縮しております
さて、このたびは結構なお品を戴きまして誠に有り難うございました。
頂いた●●は夫と一緒に美味しくいただきました。
⑤の差出人名についてですが、縦書きの場合は夫のフルネームの左下に「内」を書きましょう。
横書きの場合は右下につけます。
基本的に妻の言葉で代筆しお礼状を書いた場合は「内」になります。
内の意味は「家内」という意味になりますので、別に名前を書く必要はありません。
ちなみに夫の言葉をそのまま代筆する場合は「代」と書きます。
今回は妻の言葉で書きますので、「内」を使いましょう。
敬具
山田太郎
内
ただし、親族や親しい関係者には連名でOKです^^
敬具
山田太郎
花子
お歳暮のお礼状を妻が代筆する際の例文
では実際に例文を参考に各項目についておさらいしましょう。
①季節の挨拶
拝啓 寒さも一段と厳しくなってきましたが、●●様はいかがお過ごしでしょうか
おかげさまで、家族一同元気に過ごしております
②感謝の言葉
さて、この度はご丁寧にお心遣いを頂戴いたしまして恐縮しております
夫は◯◯が好物ですので大変喜んでおります
いつもながらの優しいお心遣い、心より感謝申し上げます
③相手の健康や体調を気遣う言葉
寒さ厳しき折、風邪など召しませんようご自愛くださいませ
よい年を迎えられますようお祈り申し上げます
略儀ながら、書中にてお礼申し上げます
④結びの一言
敬具
⑤日付けと差出人名
平成30年12月15日 山田太郎
内
上記のイメージでお礼状を書けばOKですので、気に入った項目を自由に組み合わせて創作しましょう!
もし、面倒ならば以下に何パターンかの文例をまとめていますので、自由にご使用下さい。
文例1 お世話になった方への代筆例文
拝啓 今年も残すところあとわずかとなりましたが●●様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます
このたびはお歳暮をお届けいただき心から厚く御礼申し上げます
●●は主人の大好物なので大変喜んでいました
これから寒さが厳しくなりますが、どうぞお体を大事にされてよい年をお迎えください
略儀ながら、書中にてお礼申し上げます
敬具
平成30年12月15日 山田太郎
内
文例2 取引先へのお礼状の代筆例文
拝啓 師走の候、貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます
さてこのたびは誠に結構なお歳暮をお送りくださいまして、主人共々感謝しております
来年も貴社の一層のご発展とご健勝を心からお祈り申し上げます
まずはとりあえず書中をもって御礼申し上げます
敬具
平成30年12月15日 山田太郎
内
文例3 上司へのお礼状の代筆例文
拝啓 今年も残すところあとわずかとなりましたが皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます
先日は心温まる素敵なお歳暮を贈ってくださって、ありがとうございました
いつも主人のほうこそお世話になっておりますのにこのようにご配慮いただき恐縮しております
ほんとうにお心遣いに大変恐縮しつつ感謝しております
ますますお寒さ厳しくなります折ご自愛ご健勝の程お祈り申し上げます
敬語
平成30年12月15日 山田太郎
内
まとめ
妻が代筆してもOKな相手は
- 親族
- 友人
- 同僚
- 非常に親しい取引先
- 妻と面識のあり親しい上司
お礼状は以下の項目で構成する
- 季節の挨拶
- お歳暮に対して感謝の言葉
- 相手の健康や体調を気遣う言葉
- 結びの一言
- 日付と差出人名
- 感謝の言葉は妻の立場としての感謝の言葉を伝えること
- 差出人の下に「内」と記載すること ※縦書きならば左下、横書きならば右下
代筆する際の注意点はお礼状の書き忘れです!
事前に妻は誰を担当するというのは決めておき、チェックをして相互確認していくようにしましょう。
お歳暮の時期は大変ですが、夫婦で力を合わせて乗り切りましょう!