夏休みの最後になってくると「自由研究」を一切やってないけど何をしたらいいの?と絶望的な気持ちになりますよね?
しかも日数がかかるテーマだと夏休みが終わってしまうし、出来ればすぐに終わるテーマが理想ですよね。
ここではそんな理想をかなえる「1日で観察が終了する簡単なテーマ」をご紹介します。
またまとめ方についても、実例を踏まえて紹介致します。
目次
夏休みの自由研究中学生の理科の1日で出来る簡単な観察テーマとは
やはり夏休みの宿題でもっとも大変なのは「自由研究」かと思われます。
何を研究すればいいのか分からないので、テーマを決めるだけでも一苦労してしまいますよね。
ここでは数時間あれば観察が終了する簡単な観察テーマを取り上げていきたいと思います。
また観察に必要な物もほぼ生活の中で使用するであろうものでピックアップしましたので、わざわざ外に買いにいかなくてもすぐに始められるかと思います。
面倒な自由研究をさっさと終わらせて残りの夏休みを楽しめるようにしましょう^^
氷の溶け方の研究
所要時間:3時間程度
必要なもの
氷 5個
容器(プリンの器など)5つ
新聞紙
ビニール袋
布
保冷用袋
軽量スプーン
観察の方法
まずは容器5つにスプーン1杯の水を入れてそれぞれを冷凍して氷にします。
冷凍が終わり各容器の中が氷になっているのを確認したら、それぞれの容器を新聞紙、ビニール袋、布、保冷用袋で包みます。
その内1個は何も包まなくてもOKです。
注意すべき点として、5つの容器をほぼ同時に取り出して、急いで包むようにして下さい。
包んで終わったら、それぞれ容器を同じ場所において30分ほど放置します。
放置が終われば各容器の包装を解き、氷のみを取り除きましょう。
溶けてしまった氷が水になった量は各容器で何gだったのか軽量スプーンで計測します。
それを一覧表にまとめれば観察終了です。
後はどの包装が最も溶けた量が多くて、どの包装が最も溶けにくかったのかを記載し、その理由と考察をまとめれば終了です。
ほぼ各家庭で所持している物で観察できるので非常に簡単なテーマとなっていますので、おすすめですよ^^
もし、まとめ方が分からなかった場合は次章にて実例をあげて紹介しますので、参考にして下さい。
紅茶の色はなぜ変わるのか?
所要時間:1時間
必要なもの
紅茶
レモン
オレンジ
キウイフルーツ
食酢
水
紙コップ
観察の方法
まずはレモンを輪切りします。
輪切りにした後は「中央の果肉」の部分と「外側の黄色い皮」の部分と「内側の白い皮」の部分の3つにわけてきざみましょう。
次の同じ濃さの紅茶を4つの紙コップに入れていきます。
それぞれの紙コップに「中央の果肉」「外側の黄色い皮」「内側の白い皮」を入れて下さい。
その内1つは何もいれなくてもOKです。
10分ほど経過したらそれぞれの紙コップからきざんだレモンの部位を取り除きましょう。
上から覗き込んだ際にどのコップが1番薄いのかを順位決めしておきましょう。
次にレモンと同様に酸味があるものを入れて、紅茶の色がどう変わるのか確認します。
同じ様に紙コップを5つ用意して、「レモン果汁」「オレンジ果汁」「キウイフルーツ果汁」「食酢」「水」を同じ量入れて様子を見ます。
どのコップが一番色が薄くなったのかを記録して、観察は終了です。
基本的に「酸味」があるものが紅茶を薄くする性質があるので、どれが酸味が強いのか調べることが出来ますので順位をまとめましょう。
もし、もっと具体的にまとめたいのであればホームセンターなどに売っている「pH試験紙」を購入して、それぞれの紙コップに入った紅茶につけましょう。
そこでどれくらい酸性なのかpH値が出ますので、それを元に順位づけしてみるとより本格的な研究になるかと思いますよ。
こちらもまとめ方が分からなかった場合は次章にて実例をあげて紹介しますので、参考にして下さい。
10円玉をピカピカにする研究
所要時間:30分
必要なもの
茶色い10円玉 10枚程度
綿棒
ティッシュペーパー
タバスコ
ラー油
醤油
ソース
食酢
観察の方法
用意した調味料を綿棒につけてそれぞれの10円玉に塗りましょう。
塗るときは半分だけ塗って違いが分かるようにしましょう。
5分後にティッシュペーパーで拭きとり、どれが1番ピカピカになったのか記録しましょう。
それぞれの調味料に含まれている原材料をそれぞれ書き出し、10円玉がキレイになった調味料に共通するものを見つけましょう。
夏休みの自由研究中学生の理科の簡単なまとめ方の実例
夏休みの最後でも数時間で終了する簡単な観察テーマを紹介しましたが、まとめ方がよくわからないという場合は簡単なまとめ方の実例も紹介します。
氷の溶け方の研究
研究の目的
スーパーでアイスクリームを買って家に帰るとアイスが溶けてしまっていた。
このアイスをあまり溶けない様にするには、何で包めば溶けるのが遅くなるのか調べてみた。
準備したもの
氷 5個
プラスチック容器(プリンの器など)5つ
新聞紙
ビニール袋
布
保冷用袋
軽量スプーン
実験1
5つのプラスチック容器に大さじ1杯の水を入れて同じ質量の氷をつくった。
その氷の容器を新聞紙、ビニール袋、布、保冷用袋とそれぞれに包み、残り1個は何も包まないで同じ場所に保管した。
30分後、包んでいた包装を解いて溶けた水の量を計測した。
その結果、保冷用袋や新聞紙、布に包んでいると溶ける量が少ないことが分かった。
まとめ
最も効果の高い保冷用袋は外側の銀色のアルミニウムが熱や光を遮断して保冷していることが判明した。
また新聞紙や布はアルミニウムほどではないが、熱を伝えにくい効果があると分かった。
保冷袋の中に新聞紙や布をさらに重ねる事でより保冷効果が高まるのかもしれない。
今後スーパーでアイスクリームを買った際は是非実験してみたいと思う。
紅茶の色はなぜ変わるのか?
研究の目的
紅茶を飲んだ際にレモンを入れると薄くなることに気づいた。
レモンのどの部分が紅茶の色を変化させるのか研究した。
必要なもの
紅茶
レモン
オレンジ
キウイフルーツ
食酢
水
紙コップ
実験1
レモンを輪切りにして「中央の果肉」の部分と「外側の黄色い皮」の部分と「内側の白い皮」の部分の3つにわけた。
同じ濃さの紅茶を4つの紙コップに入れて、それぞれの紙コップに「中央の果肉」「外側の黄色い皮」「内側の白い皮」を入れて、もう1つは何もいれないものも用意した。
結果的に「中央の果肉」以外は紅茶の色は変化しなかった。
実験2
レモンの果肉には強い酸性がある為、酸性が紅茶の色を変化させた可能性がある。
そこで酸味がある「レモン」「オレンジ」「キウイフルーツ」の果汁と「食酢」「水」を用意して、これらを一定量紅茶に入れてみた。
その中で最も紅茶の色が薄くなったのは「レモン」の果汁だった。
実験3
それぞれの紅茶にpH試験紙をつけてみるとレモンのph値が最も小さくなり、酸性が最も強いということが判明した。
まとめ
レモンの果肉は紅茶の色を薄くする効果があった。
レモンの果肉は酸味が含まれており、「オレンジ」や「キウイフルーツ」や「食酢」「水」よりも酸性が強いことが分かった。
もっと身近なもので酸味がつよいものがあるのか調べてみたいと思う。
10円玉をピカピカにする研究
研究の目的
茶色の10円玉にタバスコをかけるとピカピカになるという話を聞いたことがあったので、実際にピカピカになるのか実験しようと思った。
また他の調味料も効果があるのかもしれないと思って試してみることにした。
準備したもの
茶色い10円玉 10枚程度
綿棒
ティッシュペーパー
タバスコ
ラー油
醤油
ソース
食酢
塩
酢
実験1
綿棒にタバスコをつけて10円玉にたらして、5分放置した。
その後、ティッシュペーパーで拭き取ると本当にピカピカになった。
実験2
次に家にあるラー油、醤油、ソース、食酢などの色々な調味料を10円玉にたらしてみた。
その後、ティッシュペーパーで拭き取るとラー油以外は程度差があったが、キレイになった。
なぜラー油以外の調味料はキレイになったか不思議だったので、それぞれの原材料を調べてみた。
その結果、「塩」と「酢」が共通の原材料として含まれていることがわかった。
実験3
本当に「塩」と「酢」が10円玉をキレイにする効果があるのか調べる為に、食塩水と薄めた酢を10円玉にたらしてみた。
結果、本当に10円玉がキレイになった。
まとめ
調べた結果、「塩」と「酢」には「酸」が含まれていることが分かった。
この「酸」が10円玉をキレイにする効果を生むことが今回の研究で学ぶことが出来た。
この10円玉の汚れは銅と酸素が結びついた「酸化」という現象で、今回はこの「酸」を用いて酸化銅から酸素を奪った「還元」であった事が理解できた。
実際に理科の授業で学んだ「酸化」や「還元」を体感することで、より理科に興味を持つことが出来た。
最後に
今回は実例も踏まえて3つの簡単なテーマをご紹介しました。
夏休みの自由研究にしては非常に簡単なものかもしれませんが、時間がないときは最適のテーマだと思います。
どのテーマも身近なもので研究できるものなので、すぐ始めることが出来るのがメリットだと思います。
残りの夏休みを有意義に過ごすためにも、パっと自由研究を済ませちゃいましょう!
他にも自由研究に役立つキットを紹介している記事がありますので、時間に余裕があるのであれば参考にして下さいね。
また読書感想文の書き方やおすすめの方などもまとめた記事もありますので、まだ終わってないのであれば見て下さい^^