さつまいもってあまり保存方法を気にしないでも長持ちするイメージありませんか?
しかし、保存方法を間違えるとすぐにカビてしまいますので注意が必要です。
ここでは知り合いの農家の方に聞いた常温でさつまいもを長持ちさせる保存方法について説明します。
目次
さつまいもの保存方法常温で長持ちさせるコツは?
よくスーパーでさつまいもを購入するのですが、大抵1本は保存しておくことが多いのですが、よくカビらせて捨てていました。
毎回カビって捨てるのが悔しいので、そこで田舎で農家をやってる方に直接さつまいもの正しい保存方法を聞いてみました。
さつまいもを保存する際の注意点
常温保存が基本
笑われるかもしれませんが、昔さつまいもは冷蔵庫に入れて保管していました。(恥)
皆さんはもちろん常温で保存しないといけない事は把握されていると思うので、そんな真似はしないと思います。
さつまいもに適した保存環境は以下の通りです。
適温:13~15℃
湿度:80~90%
要は低温を避けて、乾燥させ過ぎない場所での保管が適しています。
仮に冷蔵庫などの5度以下で保管してしまうと低温障害を引き起こし劣化してしまいます。
低温障害(ていおんしょうがい)とは
冷蔵保存に向いていない野菜や果物などを冷蔵保存した場合に発生する障害です。
見た目の変化としては表面に褐変や窪んだ斑点が出たりします。
また触ると軟らかくなっていたりします。
栄養も減少してしまうことからあまり食べたくない状態になってしまいます。
もちろん食べても健康上問題はないのですが、全然美味しくないのでやめた方がいいです。
水洗いしない
これは皆さん意外かもしれませんが、さつまいもは水洗いしてはいけません。
知り合いの農家の人も「芋なんて洗わへんわ!」と仰っていました(笑)
なぜさつまいもを水洗いするといけないのでしょうか?
理由としてはさつまいもは水気に弱く、濡れたままでいるとすぐに痛んでしまいます。
その為、購入したさつまいもに土がついていても優しく払うだけにしてあげましょう。
ついつい家に帰ったら汚いから洗ってしまいがちですが、それは間違えた保存方法なのでご注意下さい。
傷のあるものを優先的に食べる
傷のあるさつまいもは長く保存することができません。
理由としては傷口や欠けた部分からカビが繁殖しやすいからだそうです。
どうすれば長く持ちますか?
と聴いたら「だから保たへんから早よ食べろいうとるねん」と言われました。(笑)
とそんな感じなので傷があるさつまいもは保存に適していないので、優先的に食べるようにして下さいね。
さつまいもを長持ちさせる保存方法とは
それでは具体的にどのように保存すればさつまいもを長持ちさせることが出来るのでしょうか?
ここでは保存方法についてご説明していきますね^^
土つきさつまいもを購入する
スーパーのさつまいもはキレイに洗われたものと、土がついたままのものがあります。
キレイなものはすでに洗われている可能性があり、その時点で長持ちするかは疑問です。
土がついたままのものは少なくとも水洗いされていないので、その後の保存方法によっては長持ちさせることが可能です。
スーパーでさつまいもを購入するときはなるべく土がついたままのものを選ぶようにしましょう。
新聞紙に包む
さつまいもは非常にデリケートです。
他の食べ物の様に冷蔵庫に入れておけば良いというものではないので、保存方法には気を使います。
購入したさつまいもはすぐに一つ一つ新聞紙に包みましょう。
なぜ新聞紙?と思われるかもしれませんが新聞紙に包むことで保温効果が高まり、湿気で蒸れないようにするには最適だからです。
包んださつまいもはまとめて段ボールに入れて風通しの良い場所に置いておくとより長持ちしますよ。
更に通気性を保つ為に、段ボールのフタに数カ所通気口の穴を開けておきましょう。
また定期的に様子を見て新聞紙に湿気を感じたら新しい新聞紙に包みなおすという確認作業も怠らない様にして下さいね。
室温を意識する
前述しましたが、さつまいもの適温は13~15℃程度です。
冬場などは室温は下がりやすいので段ボールの中にも新聞紙を敷き詰めてより保温効果を高めたりして常時適温になる様に努めましょう。
上記のポイントを意識してさつまいもを選んで正しく保存すると最大で三ヶ月は良好な状態で保存することができますよ!
もし、さつまいもに白い綿の様なふわふわや、切り口の断面に黒い斑点が出ているとカビや低温障害が起きているのかもしれませんよ。
さつまいもが食べれるのかの見分け方についてまとめた記事もありますので、もしさつまいもに異変がある場合は是非参考にして下さいね。
さつまいもの保存で冷凍する場合はどうするの?
上記では常温でさつまいもを保存する方法を色々ご説明しましたが、色々とお世話がかかる子だという事がご理解して頂けたかと思います。
そんなのめんどくさい!と思われる方は冷凍保存という手法もあります。
冷凍の場合は定期的にさつまいもの様子を見る必要もないので、一度冷凍してしまえば食べるまで放置できる点が楽ですね^^
方法としては単純に輪切りにして真空パックの中に入れて保存するだけです。
しかし、生のさつまいもをそのまま冷凍すると味が劣化してしまう事が難点です。
さつまいもの半分は水分で構築されているため、冷凍した際影響値が大きくなってしまうのです。
また低温障害を引き起こし品質劣化にも繋がる可能性があり、生のまま冷凍するのはおすすめできません。
まぁ保存が楽なので良いのですが味が落ちてしまうのは嫌だという方は一工夫必要になります。
味を落とさずに冷凍保存する方法は?
味を落とさずに冷凍する方法は蒸すことです!
なぜ蒸すことで味の劣化を抑えることが出来るのかというと、蒸して水分を飛ばすことで劣化の影響を抑えることが出来るからです。
それでは簡単な手順をご紹介致します。
①まずはお鍋にお水を入れて沸騰させます。
②続いて冷凍しやすい様にさつまいもを輪切りにします。
③輪切りにしたさつまいもをお鍋にいれて柔らかくなるまで煮込みます。
④キッチンペーパーで水気をしっかりと拭き取ります。水気が残ると痛みやすいので、優しくしっかりと拭き取りましょう。
⑤真空パックに入れていきます。ここでのコツを1つ1つが重ならないように入れていくことがコツです。そうすることで傷みにくく、早く冷凍しやすくなります。
⑥後で忘れない様に真空パックの表面に日付をしっかりと書いておきましょう。
冷凍保存の場合だと約1ヶ月程度は品質の劣化もなく保存できます。
それ以上は品質が劣化する恐れもありますので、なるべくお早目に食べるようにしましょうね^^
まとめ
さつまいもを常温で長く保存させる方法とは
- 土つきのさつまいもを購入して水洗いしないこと
- 一つ一つ新聞紙で包み保温すること
- 常時室温の管理を怠らないこと
さつまいもの味を劣化させず冷凍保存する方法
- さつまいもを蒸して水気を丁寧に拭き取ること
- 重ならないように真空パックに入れること
さつまいもって見た目はごろごろしてて適当に放っておいても平気な気がしますが、実は超デリケートな子だったんですね(笑)
そうとは知らず、冷蔵庫に入れたり水でじゃぶじゃぶ洗って放置とか、さつまいもからしたら虐待に近い行為をしていたようです^^;
さつまいもは美味しい上にカロリーが低く、ダイエットにも最適な食べ物です。
色々な料理にも使えて重宝する食べ物なので、しっかりと保存方法をマスターしましょうね^^