7月になると親しい人や仕事関係の方からお中元が届き始めるかと思います。
毎年、電話やメールで済ませる事が出来る相手ならいいのですが、そうはいかないケースも出てくるかとおもいます。
この記事ではお礼状の書き方や基本的な文例をご紹介します。
目次
お中元のお礼状を個人で送る際の書き方
- 時候のあいさつ
- 頂いたお中元に対しての感謝を伝える
- 相手の健康を気遣う
- 結びの一言
- 日付と差出人の名前
上記が基本的な形式になります。
お中元のお礼状各パート毎の文例
上でも記載しましたが、お礼状には基本的なルールが存在します。
① 季節の挨拶
② お中元に対して感謝の言葉
③ 相手の健康や体調を気遣う言葉
④ 結びの一言
⑤ 日付と差出人名
上記のパート毎に文例をご紹介していきますので、何か良いフレーズがあれば使用してみて下さいね^^
①季節の挨拶
季節の挨拶はお礼状を出すタイミングに合わせたフレーズを使います。
梅雨明け前に送るのであれば「梅雨明けが待たれる昨今~」とか8月の暑い時期だと「炎暑しのぎかたい」とかを入れます。
また相手の近況を尋ねる文も入れたりします。
要は「元気ですかーっ!!」を色んな言い回しで書くに過ぎません。
「お元気でいらっしゃいますか~」「お健やかに~」「ご壮健に~」などの表現です。
友人ならば「お元気~」とかのニュアンスでいいですが目上の人になると「ご壮健」とかの堅苦しい感じの方が良いかもしれません。
- 7月に入り、梅雨明けが待たれる昨今ですが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
- 長い梅雨がようやく明け、暑い季節となりましたが、お元気でいらっしゃいますか。
- 梅雨明けとともに、連日真夏日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
- 七夕の時期が近づいてきましたが、お健やかにお過ごしでしょうか
- 猛暑が続き、日中は草木もしおれがちな今日この頃ですが、お元気でお過ごしのことと存じます
- 暑さ厳しき折ではございますが、●●様の地方はいかがでしょうか。
- 炎暑しのぎがたいこの頃ですが、ご壮健にてお過ごしのことと存じます。
②お中元に対して感謝の言葉
ここのパートではお中元をもらったことに対する、感謝の気持ちを書きましょう。
また家族がいる方は「妻も美味しいといっていました」「子どもが喜んでいたいました」など書くと相手も喜んでもらえてよかったとなりますので、一筆添えてみましょう。
- この度は結構なお品をいただきまして、誠にありがとうございました。
- この度はお心のこもったお品をいただきましてありがとうございました。
- この度は結構なお品を頂戴しまして、心より御礼申し上げます。いつも細やかなお気遣いに恐縮するばかりです。
- このたびは、まことに結構なお中元の品をお送りくださいまして、厚く御礼申し上げます。
- このたびはお中元の●●を頂き、誠にありがとうございました。いつに変わらぬお心くばり、恐縮に存じます。家族ともども大変喜んでおります。
- このたびはご丁重なお中元の品をお贈りいただき、誠にありがとうございました。家族一同お中元の品を美味しくいただくことができました。
③相手の健康や体調を気遣う言葉
ここでは体調を気遣うフレーズを使用します。
時期的に暑いから気をつけて下さいね~という内容を書けばOKです。
- 今年は梅雨明けが遅れ、雨の日が続いています。ご自愛のほどをお祈り申しあげます。
- 梅雨明けとともに、暑さが本格化しますので、お体を大切になさって下さい。
- まだしばらくは厳しい暑さが続くと思いますが、体調管理には充分気をつけてお過ごしください。
- これから暑さが本格化しますので、くれぐれもご自愛くださいますようお祈り申し上げます。
- まだまだ炎暑厳しき折、ご自愛ください。
- 猛暑日が続いていますが、お体に気をつけて健やかにお過ごしください。
- 夏風邪などお召しになりませぬよう、お互いに体調管理には気をつけましょう。
④結びの一言
上記③のパートで締めても良いのですが、更に結びに使える言葉もあります。
より丁寧な印象を与える事が出来るので一言添えてみましょう。
- まずは書中にて御礼申し上げます。
- 略儀ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます。
- 今後ともご指導の程、宜しくお願い申し上げます。
- 今後ともよろしくお願いいたします。
- まずは取り急ぎお礼まで。
⑤日付と差出人名
最後に日付と差出人名を書きますが、もし内容が入りきらない場合は、日付と差出人名は省略しても問題ありません。
上記の各パートを組み合わせればお礼状の出来上がりです。
①
拝啓 暑さ厳しき折ではございますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
②
さて、このたびは、まことに結構なお中元の品をお送りくださいまして、厚く御礼申し上げます。いつに変わらぬお心くばり、恐縮に存じます。
③
猛暑日が続いていますが、お体に気をつけて健やかにお過ごしください。
④
略儀ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます。
敬具
⑤
〇月〇日 佐藤 太郎
お中元のお礼状 個人で上司や取引先に送る場合の文例
親族や友人だとそこまで改まった内容でなくていいのですが、やはり目上の人には内容に気をつけるべきでしょう。
特に仕事関係なら尚更です。
ここでは色々なパターンでのお礼状の文例をご紹介します。
友人への文例
拝啓 長い梅雨がようやく明け、暑い季節となりましたが、お元気でいらっしゃいますか。
このたびはお中元の●●をいただき、誠にありがとうございました。子供達は「美味しい!」非常に喜んでいました。
まだしばらくは厳しい暑さが続くと思いますが、体調管理には充分気をつけてお過ごしください。
まずは書中にて御礼申し上げます。
敬具
平成●年●月 佐藤太郎
拝啓 暑さ厳しき折 ●様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
おかげさまで私たちはいたって元気に過ごしております。
さて、この度は結構なお品をいただきまして、誠にありがとうございました。
早速、家族一同で美味しいいただきました。
エアコンの使い過ぎで体調を崩さないよう、お互いに体調管理には気をつけましょう。
今後とも宜しくお願い致します。
敬具
平成●年●月 佐藤太郎
上司への文例
拝啓 いよいよ夏本番を迎えますが、
●●課長には益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
本日はとても結構なお品を頂戴し、誠に有難うございます。
いつもながら細やかなお心づかいに恐縮するばかりです。
今年は例年になく、厳しい猛暑とのことですので、どうぞご自愛ください。
略儀ながら、とりいそぎお礼まで。
敬具
平成●年●月 佐藤太郎
拝啓 連日暑い日が続きますが、●●課長におかれましてはお変わりなくお過ごしでしょうか。
さて、このたびはお心のこもったお品をいただきましてありがとうございました。
私の方が日頃お世話になっておりますのに、このような過分なお心遣いを頂き恐縮するばかりです。
妻もお中元の品に大喜びしておりまして、家族一同で美味しく頂きました。公私にわたり細やかなお心遣いを頂き誠にありがとうございます。
これから暑さが本格化しますので、くれぐれもご自愛くださいますようお祈り申し上げます。
取り急ぎお礼まで。
敬具
平成●年●月 佐藤太郎
取引先への文例(会社宛て)
拝啓 盛夏の候 貴社におかれましてはますます御清祥のことと心よりお慶び申し上げます。
さて、本日はお心づくしのお中元の品をご恵贈いただき、まことにありがとうございました。いつもながらのご芳志、深く感謝申しあげるしだいでございます。
暑さ厳しき折柄皆様どうぞご自愛下さいませ。
略儀ながら書中をもちまして御礼申し上げます。
敬具
平成●年●月
●●株式会社 佐藤太郎
取引先への文例(個人宛て)
拝啓 盛夏の候、ますますご清祥のこととお喜び申しあげます。
日ごろは格段のお引き立てにあずかり厚くお礼申しあげます。
さてこのたびはけっこうなお中元の品をいただきまして、まことにありがとうございました。
いつもお心にとめていただき恐縮です。
暑さ厳しき折ではございますが●●様のご健勝と貴社のご隆盛をお祈り申し、略儀ながら書中にてお礼を申し上げます。
敬具
平成●年●月
●●株式会社 佐藤太郎
まとめ
- お礼状はハガキor封書で書くこと(目上の人には封書が望ましい)
- お礼状はお中元を頂いてから3日以内には必ず返すこと
- 相手との関係性によってお礼状の内容をかえること
お礼状を出すだけでも覚えないといけない事がいっぱいあります。
大変だと思いますが、社会人としてしっかりとお礼状を出さないと恥ずかしい思いをしてしまいますよ。
逆に上司や取引先にしっかりとしたお礼状が送れると好感度アップを狙えるかもしれませんよ^^