冬になると大活躍するエアコンの暖房機能ですが、よくエアコンを使うと部屋が乾燥するとききませんか?
なんでエアコンの暖房を使うとお部屋が乾燥してしまうのでしょうか?
特に小さな赤ちゃんがいる家庭では乾燥は天敵になりますので、是非理由を調べて対策しないといけません!
ここではエアコンの暖房を使うと乾燥する理由や乾燥が赤ちゃんに与える悪影響と加湿器を使った対策方法をご説明致します。
目次
エアコンの暖房で乾燥するのはなぜ?原理を説明
そもそも乾燥してしまうと我々にどの様な影響があるのでしょうか?
- 喉や肌が乾燥してしまう
- 風邪のウイルスが繁殖しやすい
大きく分けるとこの様なデメリットがあります。
その為、部屋が乾燥してしまうのは健康上にも美容上にもよくありません。
しかし、なぜエアコンの暖房を使うとなぜ室内が乾燥してしまうのでしょうか?
よくエアコンの暖房を使うと室内の空気に含まれる水分が減ってしまう為、湿度が下がり乾燥するという話を聞いたことありませんか?
その答えは半分正解で半分間違えています。
正解している部分は湿度が下がってしまうという理由は同じですが、決して空気中の水分が減ってしまうわけではないのです。
実は温度が上がると空気が含むことのできる水分の量が増えます。
これを飽和水蒸気量といいますが、まぁなんだか難しそうに感じてしまいますよね^^;
要は温度が上昇すると水分を含める空気の器が大きくなると考えて下さい^^
仮に温度が10℃の時の飽和水蒸気の量が100だとした際、水分が空気中に50含まれたと仮定した場合を湿度50%としましょう。
これがエアコンの暖房で温度が20℃になった時、水分の50はそのままですが、器となる飽和水蒸気量が200まで上昇すると仮定した場合は湿度が25%になってしまいます。
空気中に含まれる水分は同じでも器が大きくなる事で相対湿度が下がってしまうのです。
これがエアコンの暖房を使うと乾燥する理由となります。
冬場を快適に過ごす為の湿度は50%程度ですが、これはあくまでも温度が20℃程度ある場合です。
温度がもっと低い場合の湿度50%は空気中に含まれる水分が少ないので、結果乾燥している様に感じてしまいます。
その為、重要なのは湿度だけではなく、温度も重要になります。
冬を快適に過ごす温度と湿度
- 温度:18℃~22℃
- 湿度:40~60%
上記が快適に過ごせる環境になりますので、温湿度計等で常に確認するのがいいでしょう。
基本的には温度が上がればその分、加湿する必要があるという事を忘れないようにしましょうね^^
エアコンの暖房で乾燥した場合の赤ちゃんへの影響は?
室内が乾燥してしまうと我々大人も色々と悪影響がありますよね^^;
しかし、赤ちゃんへの影響は我々よりも遥かに深刻な問題なのです。
生後1年間は肌トラブルが起こりやすい時期です。
そもそも赤ちゃんの皮膚は大人の半分ぐらいの薄さになっており、保水性能も皮脂の分泌も不安定である為、肌トラブルが起きやすいのです。
すなわち我々の大人が「なんだか肌がカサカサしているな」と思っているという事は赤ちゃんには致命的な肌ダメージを与えている可能性が高いです。
これが続いてしまうと乾燥性乳児湿疹を引き起こしてしまい重度の肌荒れから、お肌が弱ってしまいます。
健康なお肌の場合は肌のバリア機能が機能し、細菌やウイルスなどの有害物質もはね返してくれます。
しかし、お肌が弱ってしまうとバリア機能が失われ、細菌やウイルスなどが体内に侵入しやすくなり、結果発熱や下痢などの風邪の症状を引き起こしやすくなります。
そこまで肌が弱ってしまうと単なるオムツ交換だけでも肌あれしてしまいますので、小さな赤ちゃんがいる家庭は乾燥は天敵になります。
その為、エアコンの暖房を使って保温する事は赤ちゃんにとって大切なのですが、同時に乾燥対策をする必要もあるのです。
エアコンの暖房による乾燥は加湿器を使って対策すること
基本的にエアコン暖房を使うと部屋は必ず乾燥してしまいますので加湿する必要性があります。
一部のエアコンには加湿効果が含まれた暖房機能がありますが、ほんの一部のエアコンのみです。
上記の写真の様にエアコンで加湿出来るのはダイキンだけと書いてある様に、そういうエアコンはまだ少ないのが現状です。
今後はそういったエアコンも多く普及される可能性はありますが、まだまだ価格も高いのでもっと他の手を使って乾燥対策する必要性があります。
最も手っ取り早い乾燥対策は何と言っても加湿器でしょう。
加湿器はうまく利用する事で部屋を加湿し、乾燥から我々を守ってくれます。
では加湿器はどの様に使用すれば効果的なのでしょうか?
部屋の広さに対応した加湿器を設置する
加湿器の性能と部屋の広さは大きく関係してきます。
そもそも加湿器には1時間当たりの加湿量が決まっており、これが部屋全体に対応しているのかという対応床面積というものが存在します。
これをしっかりと把握しておかないと効果的な乾燥対策にはつながりません。
またメーカー発表の対応床面積はかなり基準がバラバラで緩かったりします。
加湿量だけはどこのメーカーも嘘の記載は出来ませんので、加湿量からどれくらの床面積まで対応できるのかご自身の目で判断するのがベストでしょう。
加湿量に応じた床面積の基準を確認するようにしましょうね^^
加湿器の設置場所を意識する
加湿器を部屋の隅において稼動しても部屋中を加湿することは難しいです。
室内をくまなく加湿するには、部屋の真ん中に設置して加湿するのが最も効果的です。
また設置する高さについても、ある程度の高さに置いた方が水蒸気が遠くまで飛散されるので有効です。
加湿器の効果的な設置場所をしっかりと見極める事でより乾燥対策に繋がります。
家庭環境に合った加湿器を選ぶ
かなり大事な事なのですが、加湿器といってもかなり種類が分かれます。
その種類によってメリットやデメリットが分かれてしまいますので、各家庭環境に合った加湿器選びをする必要があります。
大抵、加湿器といえば可愛いデザインをしたものをよく見かけるかと思いますが、あれは「超音波式加湿器」といって加湿量が最も低いタイプになります。
またカビが繁殖しやすいというデメリットもあり、インテリアとしては良いのですが、赤ちゃんがいる家庭で使用するという意味では加湿量的にも少なく衛生上にもよくありません。
その為、個人的には「気化式加湿器」をおすすめしますが、この様に加湿目的でもあまり有効ではない加湿器も存在するので注意が必要になります。
加湿器の種類毎にメリット・デメリットを把握して購入し、使用するようにしましょう!
上記では加湿器を使った乾燥対策をお話ししましたが、ストーブなどの暖房器具の場合は加湿器を使わなくても問題なかったりします。
なぜならストーブは暖房しながら水蒸気も同時に発生しているので乾燥しにくいという効果を持ち合わせています。
つまり、飽和水蒸気量も増えるが水分自体も増えているという事ですね。
ストーブがあるならばそれを利用するのも手だと思います。
ただし、小さな赤ちゃんやお子様が触ると火傷する可能性が高いので、そこは触らないようにする工夫などが必要になりますが^^;
まとめ
エアコンの暖房を使用すると部屋が乾燥する理由とは
- 水分は変わらないが温度が上がる事で飽和水蒸気量が上昇し、相対的な湿度が下がってしまう為
乾燥が赤ちゃんに与える悪影響とは
- 肌荒れを起こしやすく最悪乳児湿疹を引き起こす
- 肌が弱る事で細菌やウイルスが体内に侵入しやすくなる
乾燥対策に有効な加湿器の使い方とは
- 部屋の広さに応じた加湿器を使用する
- 加湿器を効果的な場所へ設置する
- 各家庭環境に合った加湿器を選ぶ
下手くそな説明でしたが、エアコンを使うと部屋が乾燥する理由を理解できたでしょうか?
また乾燥が及ぼす悪影響や対策方法についてもご説明致しました。
暖房器具といってもエアコンだけではなく、赤ちゃんに優しいオイルヒーターなども存在しますので、色々と調べてみるのもいいかもしれませんね^^
是非、健康と美容のために乾燥対策を始めましょう!